企業
Tinybird raises another $30 million to transform data into real-time APIs
Tinybird はもはや小さくありません。3年前に TechCrunch が最初に取り上げたエンタープライズデータスタートアップは急速に成長し、最近では3,000万ドルのシリーズBラウンド調達を実施しました。情報筋によると、現在同社の評価額は2億4,000万ドルに達しています。
元々はマドリッド出身で、今はニューヨークにも拠点を置くTinybird は、非常にシンプルな視点で複雑なデータ製品に取り組んでいます。基本的に、企業が持つ大量のデータを活用し、この情報をリアルタイムに製品に再利用できるよう支援しています。
Tinybird はまず、Kafka、Amazon Kinesis、Pub/Sub などのイベントストリーミングプラットフォームからリアルタイムでデータを取り込みます。さらに、BigQuery、Snowflake、Amazon S3 などのストレージからもデータを取込むことができます。
その後、開発者は SQL クエリを使用してデータセットをフィルタリングしたり、複数のソースから情報を組み合わせたりすることができます。最後に、Tinybird はそれらのクエリの結果に基づいて API エンドポイントを作成します。これにより、開発者は製品内で標準の JSON ベースの API を使用してデータをクエリできます。顧客は、リアルタイムの分析や個人化、スポーツ賭博、スマート在庫管理、そしてより一般的なオペレーション管理に製品を利用しています。
Tinybird を特に興味深いものにするのは、データパイプライン、いわゆる ETL(抽出/変換/ロード)やELT(抽出/ロード/変換)プロセスを使用せずに、データソースとTinybirdを接続する必要がないことです。そのため、Airbyte、Stitch、Fivetran などのデータ統合ツールを使用する必要はありません。
Tinybird は高速であり、わずかな時間で驚異的な量のデータを取り込むことができます。「数秒間に50万レコードを取り込む顧客もおり、1日に数ペタバイトを処理しています。」と共同創業者兼CEOのホルヘ・ゴメス・サンチャ氏は TechCrunch に語っています。
同製品は、SQLクエリの処理時に非常にレスポンシブなオープンソースのカラム指向データベースであるClickHouseをベースに構築されています。
「エンジニアリングチームに機会を提供するために、データチームはバッチデータとストリーミングデータの両方を操作できる中央集権化されたプラットフォームが必要です。技術的な引き渡しやパフォーマンスの妥協を減らし、維持するパーツやプロセスを少なくする信頼性のあるエンドツーエンドスケーラブルなシステムが必要です。」とゴメス・サンチャ氏は述べています。
会社は昨年売上を3倍に伸ばし、Vercel、Canva、Fanduelなどの有名クライアントと提携しています。そのため、Baldertonが率いるシリーズBラウンドを調達しました。同社は2022年に3,700万ドルのシリーズAラウンド、2021年に300万ドルのシードラウンドを調達しています。
Tinybirdは、シリーズAラウンドに比べて多額の資金調達を行っていませんが、同社は新しいラウンドで「かなり高い」評価を受けたと述べています。既存投資家のCRV、Singular、Craneも再投資しています。
「このラウンドでより攻撃的になり、エンジニアリングチームやデータチームのためのリアルタイムデータプラットフォームとしてのメリットを確固たるものにする取り組みを加速するでしょう。今後は、Apache Icebergなどのますます大量のデータを処理するために設計されたデータソースや標準を利用し、AIを活用して開発者が SQL クエリやデータスキーマを最適化し、レイテンシを削減し、パフォーマンスを向上させるのに役立てることができます。」とゴメス・サンチャ氏は付け加えています。
規模の大きなデータの管理は今後も重要度が高いです。そのため、このプロセスを少しでも簡単にする製品を構築することは、良いビジネス計画のように思えます。