ベンチャーファンド、OpenAI Startup Fundは、OpenAIに関連するが技術的には独立しており、教育、法律、科学分野など幅広いAI関連企業に投資を行うファンドで、静かに1500万ドルの資金を調達しました。
米国証券取引委員会に提出された書類によると、4月19日前後に2つの未公開の投資家が1500万ドルの新現金を供託しました。書類は4月25日に提出され、OpenAI Startup Fundのマネージャーで唯一のパートナーであるイアン・ハサウェイが言及されています。
資本は、特別目的法人(SPV)に送金されました。SPVとは、複数の投資家がリソースをまとめて単一の企業やファンドに投資することを可能にするものです。VCセクターでは、ファンドの戦略に合わないスタートアップやファンドの条件から外れるスタートアップに投資する際に使用されることがあります。また、非機関投資家層にもマーケティングされることがあります。
OpenAI Startup FundがSPVを通じて資金を調達するのは今回が2回目で、最初の回は2月に1000万ドルの資金調達が行われました。
OpenAI Startup Fundは、ポートフォリオ企業として法律テックスタートアップHarvey、Ambiance Healthcare、そしてヒューマノイドロボティクス企業Figure AIを含むAI関連企業に焦点を当てています。しかし、OpenAI CEOであるサム・アルトマンがファンドを長年法的にコントロールしていたことが明らかになったことで、昨年、注目を浴びました。標準的な企業ベンチャーアームのようにマーケティングされながらも、アルトマンはMicrosoft(OpenAIと提携し投資している)を含む外部の限定パートナーからOpenAI Startup Fundの資金を調達し、ファンドへの最終決定権を持っていました。
OpenAIやアルトマンはOpenAI Startup Fundに財務上の利益を持っておらず、それにもかかわらず批判者はアルトマンの所有権が利益相反をもたらすと主張しました。OpenAIは一般パートナー構造が「一時的」であることを主張しています。
4月には、アルトマンがOpenAI Startup Fundの正式なコントロール権を放棄し、以前は投資家であり2021年以来Startup Fundを管理していたVCファームHaystackのハサウェイに譲渡されました。
昨年時点で、OpenAI Startup FundはConvergeというインキュベータープログラムを含むベンチャーに1億7500万ドルをコミットしており、純資産総額で3億2500万ドルを保有していました。これまでにDescript(昨年の評価額は5億5300万ドル)など数々のスタートアップを支援しています。
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