投資家たちは、データベースに対して食指を動かしているようです。
本日、高スループットかつ低遅延のワークロード向けデータベース技術を開発しているスタートアップ、ScyllaDBは、Eight Roads Venturesをリードに、AB Private Credit Investors、AllianceBernstein、TLV partners、Magma Ventures、Qualcomm Venturesも参加した4,300万ドルの資金調達を発表しました。
共同創設者兼CEOのドル・ラオルによれば、この新たな資金はScyllaDBの勢いの「加速」と、168人のチームの規模を拡大するために使われる予定です。
ラオルはTechCrunchに対して電子メールで次のように述べています。「今日の新たなイノベーターは、前例のない量のデータを取り込み、それを活用して市場を変え、従来のリーダー企業を脇に追いやる差別化されたユーザーエクスペリエンスを提供しています。データはエンリッチされ、クリーニングされ、ストリーミングされ、AIや機械学習パイプラインに供給され、複数のソースから複製され、キャッシュされています。そのため、タスクに適したデータベースを持つことは以前よりも重要となってきます。」
ScyllaDBは一般的にNoSQLデータベースとして知られており、企業内で支配的だった関係データベースとは異なり、データの格納と取得のメカニズムを提供しています。Ventanaによる2022年の調査によれば、現在の生産環境でNoSQLデータベースを使用している組織は約四分の一(22%)であり、NoSQLデータベースの採用を計画しているか、検討中の組織は三分の一以上(34%)です。また、IMARC Groupによるレポートによれば、NoSQL市場は2022年の73億ドルから2028年には357億ドルに成長する見込みです。
他にもArangoDB、Redis Labs、Crate.ioなどのNoSQLベンダーが存在しますが、ScyllaDBは「一桁ミリ秒」のレイテンシで秒間数百万回の操作を実行できるなど、抜群の性能を提供すると主張しています。ScyllaDBは複数のクラウド上、ハイブリッドクラウド環境、オンプレミスで実行され、ワークロード優先度に基づいて、I/OパフォーマンスとCPUパフォーマンスを自動的にチューニングすることができます。
これらの主張と機能が顧客を惹きつけたようです。ScyllaDBは、Discord、Epic Games、Palo Alto Networksなどを含む400以上の企業でデータベースが利用されており、創業以来の収益は800%成長していると述べています。
ラオルは次のように続けています。「業界全体で、研究開発チームがScyllaDBの全く異なるデータベースアーキテクチャによって、データ集約型ワークロード向けに優れたパフォーマンスと水平スケーラビリティを実現できることに気付きつつあります。ScyllaDBは、急成長し、急速に動くチームが、極めてスケーラブルな尖ったユーザーエクスペリエンスを提供するのを支援するために設計されています。ScyllaDBのユニークなアーキテクチャは、モダンなクラウドリソースをフルに活用し、印象的な効率性と価格性能を提供します。」
ScyllaDBは現在までに1億30万ドルのベンチャーキャピタルを調達しています。
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