消費者向けモバイルアプリでの人工知能（AI）の需要が高まり、市場リーダーのOpenAIが「ChatGPTモバイルアプリ」をリリースしてから6日間で50万ダウンロードを突破するなど、注目されている状況だ。今回は、もう一つのAIアプリ「Character.AIアプリ」が自社のローンチ成功をアピールしている。同社は、a16zからシリーズAで1億5000万ドルを調達し、事業価値が10億ドルに達した。カスタマイズ可能なAIコンパニオンを提供し、利用者が独自のキャラクターを作成できるという特徴を持っている。同社の創業者であるNoam ShazeerとDaniel De Freitasは、以前Googleの研究者チームで「LaMDA（Language Model for Dialogue Applications）」という言語モデルを構築したAIの専門家であり、会社のAIチャットボットが研究者や一般のユーザーに展開されることについて、CEO Sundar Pichaiから異論を唱えられたため、同社を去ることを決意した。同プラットフォームは各種アプリストアで利用可能で、特にGoogle Playでは強いアクセスを受けている。初めの48時間で、同アプリはNetflix、Disney+、Prime Videoなどの主要エンターテインメントアプリを上回る70万Androidダウンロードを記録した。米国も大きな市場であり、同社によると、今後もこのトレンドは続くことが予想される。加えて、同社のAIキャラクタージェネレーターは、その前身となるウェブアプリでは月間2億回以上のアクセス数、訪問時間は平均29分という特徴を持っている。今月には、同社はプレミアムサービス「c.ai+」をリリースし、応答時間の短縮、ピークタイムの利用、新機能の早期アクセスなど、ChatGPT Plusと同様の特典を提供している。同社は、AIモデルの構築とトレーニングにGoogle CloudのTensor Processor Unitsを使用することで、Google Cloudとの戦略的なパートナーシップを締結した。ただし、ChatGPTに比べて、Character.AIの需要は多少落ち着いたという報告がある。アプリは、ダウンロード数の大半が自然流入であり、マーケティング費用はまったくかけていない。
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