MicrosoftのAI技術を活用したアート生成ツールDesignerが、Teamsの無料版に導入されることが決定しました。
Windows 11プレビュー版では、Microsoft Teamsユーザーが「Designer」というCanvaに似たアプリを使い、プレゼンテーション、ポスター、デジタルポストカードなどのデザインを簡単に生成できます。Designerは、テキストプロンプトやアップロードした画像を受け取ります。そして、OpenAIの「DALL-E 2」を活用してデザインを提案し、ドロップダウンメニューやテキストボックスにある配色パレットやテキストエフェクト等を使って、カスタマイズや個人的なアレンジを加えることができます。
Designerは、WebでもMicrosoft Edgeブラウザーのサイドバーでも利用可能です。このツールの発表は2021年10月に行われ、キャプション表示やアニメーション機能が追加されたのは2022年4月でした。今後は、高度な編集機能なども追加される予定ですが、それに伴い、MicrosoftはDesignerをMicrosoft 365 PersonalやFamilyの有料サブスクリプションに組み込むことを目指しています。ただ、どの機能が無料で利用できるのかはまだ明らかにされていません。
その他、今回発表されたMicrosoft TeamsのアップデートにはAI関連以外のものもあります。
Microsoftの無料グループメッセージアプリ「GroupMe」のユーザーは、グループチャット内で通話を開始することでTeams通話を行えるようになりました。
また、Teamsの「コミュニティ」機能では、Windows 11に加えてmacOSとWindows 10にも対応することが発表されました。Teamsコミュニティでは、イベントの開催やコンテンツのモデレーション、イベントの通知などが行えます。新たに「Communities Discovery」という機能も追加され、ユーザーは育児、ゲーム、ガーデニング、技術、リモートワークなどのテーマに基づくコミュニティに参加できます(ただし、 iOSとAndroidの場合は、コミュニティの所有者がTeamsでコミュニティを発見できるように設定する必要があります)。所有者は加入リクエストを承認または拒否し、グループの他の人に所有者権限を付与したり、MSFormsで投票を行ったり、メールで投稿を共有することができます。
テキストメッセージやオンラインドキュメント、電話番号などの情報をカメラで読み取ることで、コミュニティに招待することもできます。
以上、新機能が次々と追加されるMicrosoft Teamsは、リモートワークやハイブリッドワークが一般化する中、毎日270百万人以上のアクティブユーザー数を誇る、ますます重要なビジネスツールとなっています。
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