2017年、200人規模のスタートアップ企業でプロジェクトマネージャーを務めていたマルテ・ショルツ氏は、自身と所属するチームに適したプロダクト管理ツールが見つからず悩んでいました。いくつかの解決策を試行した後、彼は独自のツールを作ることを決め、それを中心にビジネスを築きました。
これは賢明な決断でした。
現在、ショルツ氏のビジネスであるAirfocusは、キャタピラー、ワシントン・ポスト、オレンジなど800社以上の顧客を抱え、年間の継続的な収益は「一桁の数百万ドル」となっています。
この勢いに喜びを感じた投資家たちは、最近ではニューイオンをリードとし、XAnge、Nauta、Riverside Acceleration Capital、Picea Capitalから700万ドルの支援を行いました。(Airfocusはこれまでに総額1500万ドルを調達しています。)
「テック分野全体の停滞が見られる中で、当社はまだ急速な成長を遂げているという幸運な立場にあります」とショルツ氏はTechCrunchの電子メールインタビューで語りました。「当社の運営は効率的であり、低い6桁の燃焼率を持っています。そのため、潜在的な課題を乗り越える準備は十分に整っています。」
ショルツ氏はValentin Firak氏とChristian Hoffmeister氏と共同で立ち上げたAirfocusは、プロダクト管理に使用するワークスペースやテンプレートを提供するモジュラープラットフォームです。Airfocusを使用することで、チームは進捗状況やOKRを1つの場所で追跡し、製品のロードマップを作成できます。これらは製品ポートフォリオに統合することも可能です。
ショルツ氏によれば、Airfocus内のスコアリングフレームワークは目標の優先順位付けを支援し、ダッシュボードはさまざまなチャンネル(ユーザーフィードバックフォームなど)からのインサイトを統合して次のステップに活かします。すべてのロードマップ、計画、ローンチカレンダーは、フィードバックを受け入れられるブランドのついたフロントエンドポータルを介して内部および外部で共有できます。
「プロダクトマネージャーはしばしばスプレッドシートや不統一なツールを抱えており、実行と戦略の調整に苦労しています」とショルツ氏は述べています。「我々のソリューションは、各チームの独自のニーズに合わせるだけの柔軟性があり、戦略的な調整と効率性を確保します。Airfocusは、さまざまなワークフローに適合し、戦略、OKR、ユーザーニーズ、優先順位付け、チームの調整を明確にした統一システムを提供しています。」
現在、Airfocusはプロダクト管理ソフトウェア市場で唯一の企業ではありません。Ahaなどの既存の競合企業の他に、CycleやProductBoardなども存在します。
しかし、Airfocusは自己満足には陥っていません。
ショルツ氏によれば、現在「2桁の数千万ドル」と評価されているAirfocusは、チームフィールド、パブリックAPI、フィードバック処理およびユーザーインサイトのためのAI機能、MiroやFigmaといったサードパーティシステムとの統合など、「重要な」エンタープライズフィーチャーに投資しています。Airfocusはまた、プロダクトマネージャーがプロダクト戦略とガイダンスを明確にするための新しいツール「Airfocus Docs」を開発する予定です。
「調達した資金は、当社のメッセージングの更新、より大きな顧客を引き付けるためのアウトバウンドセールスの拡充、主要な契約締結のためのエンタープライズプレイブックの改善など、重要なイニシアティブを支援するために使われます」とショルツ氏は述べました。「私たちの主な目標は、収益を大幅に増やしながら費用対効果を維持し、エンドツーエンドのプロダクト管理プラットフォームのリーディングカンパニーになり、従業員の幸福と高いパフォーマンスに焦点を当てた環境を作り出すことです。」
現在46人の従業員を抱えるAirfocusは、開発、セールス、カスタマーサクセスチームに注力し、年内には60~80人の従業員を採用する予定です。
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