Appleは本日、同社の主要アプリ、Apple MusicとApple Mapsにコンサートの発見機能を追加することを発表しました。Apple Musicアプリでは、新しい「Set Lists」という機能が提供され、ツアー中のお気に入りのアーティストのセットリストをブラウズして聴くことができ、プロダクションについても詳細を読むことができます。一方、Apple Mapsでは、Apple Musicのエディターがキュレーションした40以上の新しいガイドによる新しいコンサートの発見機能が追加されます。この機能を利用することで、世界中の10都市を初めに音楽会が開催される会場をハイライトし、Shazamのコンサートの発見機能を通じて会場で開催されるコンサートを検索することができます。
去年の春、Shazamの機能に含まれていたコンサートの発見機能は、Bandsintownというアーティストの発掘プラットフォームから情報を利用して、コンサートに参加する人が近場のライブショーを発見できる機能の一部としてリリースされました。今回、Mapsでも同じ機能が利用可能になります。
Appleは、競合サービスであるSpotify等との差別化を目的として今回の変更を実施しました。Spotifyは、ユーザーの興味に合わせたパーソナライズされたライブイベントを通知する機能を備えた「Live Events Feed」を提供する新しいバージョンをリリースし、ロバストなコンサートの発見機能を提供しています。一方、Apple Mapsでは、エンドユーザー向けにカスタマイズされたものではなく、ガイドブックのようにApple Musicのエディターがキュレーションしたガイドが提供されます。また、Apple Musicアプリは、現地エリアのショーをブラウズすることができるため、その点でパーソナライズされます。
Appleは、今日から音楽会場の新しいガイドをMapsで提供し始めます。提供対象都市は、北米ではシカゴ、デトロイト、ロサンゼルス、ナッシュビル、ニューヨーク市、サンフランシスコの6都市、欧州ではベルリン、ロンドン、パリ、ウィーンの4都市、アジア太平洋地域では東京、メルボルン、シドニーの3都市、ラテンアメリカではメキシコシティのみです。同社の音楽会場ガイドは、Carnegie HallやMusikvereinのようなシンフォニーホール、ブルックリンと東京のテクノクラブ、パリのライブジャズなど、様々な種類があります。
Appleは、音楽ストリーミングサービスのPrimephonicを買収したことを活用して、音楽場所に関するコンテンツを新しいアプリのキュレーションガイドに取り入れました。
一方、Apple Musicの新しい「Set Lists」も、本日apple.co/setlistにてリリースされ、Sam Smith、BLACKPINK、Peso Pluma、Kane Brown、blink-182、Ed Sheeranなどのアーティストが初めに提供されます。Appleは、これらのセットリストがどの程度頻繁に更新されるかについては明らかにしていませんが、今後さらに提供される可能性があります。
これらの新機能は、Appleのお客様にとって便利な追加機能ではありますが、SpotifyからAppleに切り替えるための魅力はないでしょう。Spotifyは、実際に聴いているアーティストのショーをファンに通知することができるなどの機能が充実しています。また、Spotifyでは、アーティストを支援する成長および発見ツールを提供しており、アプリ内で商品とライブイベントを宣伝することができます。特定のショーをワンタップでカレンダーに保存することができ、世界中の他のショーをブラウズすることもできます。
Appleの新しい機能は、本日から提供され始めますが、グローバルユーザーに届くまで時間がかかる場合があります。
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