アップルは、新しい機能を導入して、アプリ開発者が定期購入の請求問題解決に膨大な負担を強いられる状況を改善する予定です。定期購入のお客様が支払い方法に問題がある場合、こうした問題についてアプリ開発者に相談することがありますが、アプリストアアプリに関する請求問題はアップルが管理しています。そのため、開発者は問題を判断して、お客様に引き継ぎ方法をアドバイスする必要があり、これによって相互にやり取りする手間が生じます。アップルは、新機能によって、支払い方法に問題がある場合にはアプリ内でユーザーにプロンプトを表示することで、こうした問題を直接対応できるようになるとしています。
ブログ記事によると、システムが提供するシートで、定期購入に関連するアップルIDの支払い方法を更新できるように、アプリ内に警告プロンプトが表示されます。
このシートは、お客様が「現在の支払い方法に問題がある」旨の案内を受け、定期購入や購入を継続するため「支払い方法を更新する必要がある」と案内されます。ユーザーは、画面下部に表示される「続行する」ボタンを押すことで、支払い方法の更新を行うことができます。たとえば、有効期限が切れたクレジットカードの場合、新しい有効期限を入力します。また、「支払い方法の追加」オプションを使用して、新しいカードに切り替えることもできます。
さらに嬉しいことに、アップルによると、この機能をサポートするために、開発者側で何かしらの変更を行う必要はなく、この機能は、今夏を目途に自動的に導入されます。
ただし、開発者は今後、失敗した支払いなどの問題をシュミレーションできるサンドボックス環境でこのシートを理解することができます。開発者は、StoreKitのメッセージおよびディスプレイを使用して、プロンプトを抑制することもできます。
この新しいシステムは、機械学習を用いた支払い再試行や、請求履行のための「課金寛容期間」など、定期購入に関する他の機能と併用することができます。
この機能は、消費者や開発者にとっても利便性が高く、支払い情報を更新するプロセスが簡素化されるため、開発者はよりテクニカルな問題に取り組めるようになります。もちろん、「App Store」手数料の高額化を巡って反トラスト問題が浮上している今こそ、多くの開発者が自らの支払い手続きを直接行いたいと考える中、アップルは「定期購入」の問題解決に有用な新機能を追加することで、小規模な開発者を引き留めることに成功しています。
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