医薬品業界向けのヘルスケアデータ分析プラットフォームで、1,000万人以上の医療専門家のデータを提供するH1が、保険でサポートされている医師を患者に紹介するスタートアップ、Ribbonを買収した。
取引の金額は非公開。2016年に設立されたY Combinator出身のRibbonは、2021年に42,350万ドルのシリーズBをクローズし、評価額はPitchBookのデータによると2億8350万ドルだった。
3年以上資金調達を困難とする多くのスタートアップが、買収ターゲットになったり存続の危機に直面している。しかし、H1の共同創業者兼CEO、アリアル・カッツ氏は、「Ribbonは経営難の企業ではなかった」とTechCrunchに語った。H1は、Ribbonを取得するために株式と現金の組み合わせで支払う予定であり、Ribbonは「数千万ドル以上の収益」を上げていると述べた。
Ribbonは、Andreessen Horowitz、General Catalyst、Rock Healthから全体で5500万ドルを調達していた。一方、H1は約2億ドルを調達し、2022年時点で7730万ドルで評価されていた。また、PitchBookによると、2024年にも非公開の金額を調達していた。
カッツ氏によると、H1は何年も前からRibbonとの統合を目指しており、2社は似た情報を収集しているが、異なるクライアントセットにサービスを提供している。
「Ribbonは医師の専門知識、コスト、品質についての詳細を提供することで患者を支援しており、そのデータはTranscarentやRightwayなどのヘルスケアナビゲーション企業に購入され、患者に健康保険サイトを通じて提供されている。一方、H1は主に医薬品他ヘルスケア企業と協力し、例えば臨床試験の設立と運営を支援するためのデータや洞察を提供している。
Ribbonがファイアセールされた可能性が高くても、今年は後続資金調達に苦労する多くのスタートアップが、資金調達が難しくなりランウェイの終了に近づいていると予想される。これらは、終了せずに買収ターゲットになるか、全面閉鎖することになるだろう。
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