Oyo(オヨ)、インドの予算型ホテルチェーンのスタートアップは、TechCrunchに話をした3つの情報筋によると、新たな資金調達のための交渉をしており、その結果、インド企業の評価額を30億ドルまたはそれ以下に引き下げる可能性がある。
情報筋によると、このスタートアップは、マレーシアの主権基金Khazanahを含む投資家と交渉中であり、事情が機密事項であるため匿名を要請している。新しい資金調達ラウンドでは、スタートアップの評価額が25億ドルまで低くなると見られる。
もしこの提案された条件が実現すれば、その価値は2019年にOyoが資金調達ラウンドで調達した最高評価額の100億ドルから著しく下がることになる。30億ドル以下の評価額は、Oyoがこれまでに株式と債務に対して調達した資本額よりも低いものとなる。
新しい資金調達に関する協議は続いており、その条件は変わる可能性がある。あるいはラウンドが実現しない可能性もあると情報筋は警告している。
評価額の引き下げはほとんど驚きではない。Oyoの40%以上を所有するSoftBankは、内部で2022年にインドのスタートアップの評価額を27億ドルに引き下げた。当時、Oyoはその評価額の下落に「合理的な根拠はない」と述べた。
SoftBank、Airbnb、Peak XV Partners、Lightspeed Venture Partnersなどを支援者とするOyoは、「噂に対して反論し、いかなる具体的な取引もない」と主張しており、Khazanahはコメント依頼に応じていない。提案された評価に関する条件はこれまで報告されていない。
「記事に掲載された評価額を含む噂を否定します。Oyoは引き続き、質の高いパフォーマンスと収益向上に注力し、尊敬される投資家と協議することがありますが、現時点では具体的な取引、ましてや評価額の議論はありません」と会社の広報担当者は述べた。
新しい資金調達に関する協議は、Oyoが公開初株式公開向けの資料を二度目に撤回した後に続いており、情報筋によれば、このインドスタートアップは当初、2021年に公開を目指して1,200万ドルを調達し、当時の評価額が120億ドルであるとしていた。
インドの市場規制当局SEBIは、このスタートアップのIPO申請を承認していない。
現地メディアによると、Oyoの創業者兼最高経営責任者であるリティッシュ・アガルワルは、会社が年度末に682百万ドル以上の収益を期待していると従業員に語った。
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