>Josysは、法人のITソフトウェアアプリケーション管理を自動化するためのソフトウェアサービス(SaaS)プラットフォームを提供するスタートアップ企業で、総額9300万ドルのBシリーズラウンドが、既存の支援者であるグローバルブレインと新たな投資家であるグロービスキャピタルパートナーズをリードする形で調達されました。
今回の最新の資金調達で総額1億2500万ドルになり、昨年の9月に行われた3200万ドルのAシリーズから約1年が経過しました。
Josysは、2021年に親会社である楽天と分社化され、現在は300の中小企業がそのプラットフォームを利用しており、2022年8月の90社から3倍以上の増加です。JosysのCEO、松本 泰兼氏はTechCrunchに語りました。また、同社は収益を上げており、ネット収益保持率(NRR)は140%を超えており、顧客獲得費用のペイバック期間は1年未満ですと松本氏は述べました。
Josysは、ラップトップやモバイルデバイスの購入、設定、出荷、修理、保管など、ITデバイスライフサイクルを管理するSaaS管理プラットフォームとITアウトソーシングサービスを提供しており、「特に多くの国で事業を展開している企業にとって実用的です」と述べました。
昨年のAシリーズ以降、Josysは、ユーザーが規制されていないソフトウェアの使用を発見できるShadow IT探知や、マスターデータ管理システムを介したSaaSの使用状況の可視化やリアルタイムでの資産追跡などの機能を追加しました。
本社が日本にある同社は、現在、アメリカとシンガポール、インド、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、タイ、韓国などの多数のアジア諸国で事業を展開しており、2025年までに100以上の国でサービスを提供することを目指していると述べています。
Josysは、最近調達した資金を使って製品とエンジニアリングチームの労働力を倍増させ、サービスの提供に向けた配布チャネルを拡大します。今年8月時点で、同社は全ての拠点で約120人の従業員を有しており、年末までに約240人のスタッフを確保することを目指しています。
「世界中の組織が自社の運営を近代化し、作業がどのようにどこで行われるかが変化したことに追いつくのに苦労しています」と松本氏は同社の声明で述べています。「Josysでは、『システムを改善し、よりよい世界を実現する』というビジョンに基づいて、ハイブリッドワーク時代のための従来のIT運用手法を再構築し、アプリケーションとデバイスの効率的かつ安全な管理手法を確立するための次世代のライフサイクルオプスプラットフォームを提供しています」と述べました。
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