DistroKidは、ミュージシャンがオンラインストアやストリーミングサービスに音楽を配信するために使用する独立系音楽配信サービスで、新しいiPhoneアプリをリリースしました。このiPhoneアプリを使用することで、ユーザーは音楽のアップロードや編集、ストリーミングの統計情報の確認などをスマートフォンから行うことができます。
この新しいアプリでは、アーティスト、バンド、DJ、プロデューサーがリリースに歌詞やクレジットを追加し、収益を確認し、ストリーミングサービスのアーティストページに表示されるリリースを管理することができます。さらに、アプリには、「収益が発生したときに通知する」機能も搭載されています。
同社は、「長期間にわたって、ミュージシャンからDistroKidアプリの要望が寄せられていました。しかし、多くのアーティストは音楽をアップロードするためにまだラップトップを必要としており、デスクトップに焦点を当てることが優先されていました。しかし、最近は、(a) アプリをベースにした音楽制作ソフトウェアの普及、および(b) iPhoneの「ファイル」アプリなど、モバイルファイルシステムの改善により、モバイルエクスペリエンスをよりすばらしいものにすることができるようになっています。そのため、ネイティブのDistroKidモバイルアプリの登場が待たれていました。」とコメントしています。
同社は、今後もアプリを改善し、新しい機能を追加する予定です。また、Androidアプリの開発も進めていますが、リリースの時期については明言していません。
新しいアプリのリリースは、先月に同社が「インテリジェントマスタリングツール」Mixeaを発表したのと同時期に行われました。このツールは、ベース、コンプレッション、ステレオエンハンスメントなどを最適化して音楽を「ラジオにふさわしい」状態にすることができ、無制限のアクセスのために年額99ドルで提供されます。また、DistroKidは昨年、DistroVidという新しい音楽ビデオ配信サービスを開始し、いかなるアーティストでもApple Music、Amazon Music、Tidal、Vevoなどに無制限の音楽ビデオをアップロードできるようにしました。このメンバーシップは年額99ドルです。
DistroKidは、2013年に設立され、2百万以上のアーティストが同社のサービスを利用していると発表しています。2021年に行われた同社の最も最新の投資により、同社の評価額は13億ドルになりました。