大手テック企業が生成型AIツールの開発競争を繰り広げる中、企業秘密を競合に漏らすことを回避するため、AppleがOpenAI’s ChatGPTやMicrosoftのGitHub’s Copilotなどの特定のツールの内部使用を制限していると、新聞報道により明らかになった。
The Wall Street Journalによると、Appleはユーザーデータを用いたモデルのトレーニングを行った開発者らに機密情報が漏洩することを懸念しているという。特に、OpenAIは先週、公式ChatGPTアプリをiOSで発表している。別の報道によると、Bloombergのマーク・ガーマン記者は、同チャットボットが数カ月間Appleの制限ソフトウェアリストに載っていたことをツイートしている。
5月には、SamsungもChatGPTなどの生成型AIツールを社員が使用することを禁止しており、同社のプロプライエタリー情報をチャットボットに与えたと報じられる事件が3件発生している。
また、Bank of America、Citi、Deutsche Bank、Goldman Sachs、Wells Fargoなどの銀行、JPMorgan、Walmart、テレコム大手であるVerizonなどの企業も、従業員がChatGPTにアクセスするのを制限している。
WSJによれば、Appleは自社で生成型AIモデルを開発しているが、具体的な用途については明らかにされていない。しかし、最近の求人情報から、Appleが生成型AI人材を求めていることが示唆されている。 3月には、The New York Timesにより、Siriに取り組むAppleの複数のチームが、言語生成AIを実験していることが報じられた。
Appleは、今年のWorldwide Developer Conference (WWDC)でAI関連の発表を行うことが期待されている。先月は、AI技術を活用した書籍ナレーションを発表しており、先日行われたGoogle IO developer conferenceではAIが中心のテーマだった。
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