インスタグラム創業者のアプリ「Artifact」は、さらにAIを採用してニュース記事を要約する機能を搭載しました。同社は本日、タップするだけで記事の要約が生成されるツールを導入することを発表し、読者が記事を読む前に「大まかなポイント」を理解することができるようになりました。また、「5歳向けに説明してみて」といったスタイルでニュースを要約することもできます。スタイルは実用性を持たせるものではありませんが、この機能を使ってみようというユーザーを増やしたいという趣旨です。
AIのサマリー機能を使うには、記事上部にあるメニューの「Aa」ボタンをタップし、「要約」オプションをタップします。同社はOpenAIのテクノロジーをAPIを通じて利用しているため、機能が実行されるたびにAIがテキストの要約を生成します。
ただし、同社はAIが完璧ではないため、要約が全文と一致しているか確認することが重要であることをユーザーに注意喚起しています。
「要約が本文の代替となるわけではないことに注意してください。AIは強力ですが、間違いを犯すことがあります。そのため、完全なテキストを読むときに要約と一致しているか確認することが重要です」と同社のブログには書かれています。
同社は他にも、この機能に遊び心を加えるようなスタイルを追加するかもしれないと述べています。
この機能は、Artifactのユーザーに向けて急速に展開されています。そのため、アプリ内で「要約」オプションがすぐに表示されない場合がありますが、すぐに表示されるようになる見込みです。
インスタグラムの共同創業者であるケビン・シストロムとマイク・クリーガーによって設立されたArtifactは、ユーザーがFacebookで陥りがちな「フィルターバブル」に陥らないことを目指したパーソナライズされたニュース読み取り体験を提供することが原則でした。Artifactのホーム画面では、読者の好みやエンゲージメントに基づいてカスタマイズされたニュースの選択肢が提示されますが、アプリのヘッドラインセクションでは、様々なニュースソースからカバーされた同じニュースがユーザーに表示されます。Artifactは、ファクトチェックや訂正プロセス、資金調達に関する透明性など、一定の基準に合致するニュースソースについて事前に調査を行っています。
Artifactは、今年2月に公開されて以来、機能セットの追加を急速に進めており、今月早々にユーザーがニュースアイテムにコメントを残し、他の人のコメントを上げたり下げたりするソーシャルディスカッション機能をリリースしました。
同社は現時点で、ニュースアプリを実際に使用している人数を明らかにしていませんが、アプリインテリジェンス企業data.aiによると、同アプリは世界中で24万回のダウンロードを記録しており、App Storeのニュースセクションでは現在、115位のランクになっています。
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