GoogleのChromeウェブブラウザが速度向上しました。今日公開された発表によると、Googleは人気のあるブラウザに数多くのパフォーマンス向上を加え、MacとAndroidで大幅な新しいパフォーマンスのマイルストーンを達成しました。集合的に、Chromeは3ヵ月間にわたり、AppleのSpeedometer 2.1ブラウザベンチマークで10%の向上を達成しました。
この変更には、改善されたキャッシングからより良いメモリ管理にいたるまで、さまざまな調整が含まれていると会社は述べています。この中には、キャッシュの改善や、より良いメモリ管理も含まれます。速度の向上がどのように達成されたのかという技術的な詳細に興味を持たない人もいますが、多くの人が自分のブラウザが速くなることを望むでしょう。
Chromeが遅くなってきたというユーザーからの苦情が何年も続いていますが、Googleのブラウザは依然として広範な市場シェアを獲得しています。たとえば、Statcounterの2023年3月の統計では、Chromeがグローバル市場シェアの64.8%を占め、次に近いライバルであるSafariは、すべてのプラットフォームを合わせてわずか19.5%です。デスクトップだけでは、Chromeのシェアはさらに高く、65.8%で、次には11.12%のEdgeが続き、10.91%のSafariが続きます。
Googleはブログ記事で、新しいマイルストーンを達成するために具体的にどのような調整を行ったのかを説明しています。
同社は、高頻度で使用されるJS “Object.prototype.toString”および”Array.prototype.join”関数のターゲット化された最適化を見つけたと述べています。また、CSSのInterpolableColorに対してもターゲット化された改善が実装されました。さらに、会社は”innerHTML”がJavaScriptを介してDOMを更新する一般的な方法であるため、解析のための専用の高速パスを導入したと述べています。
もう一つの改善はより効率的なポインタ圧縮で、より良いメモリ管理技術が関係しています。この改善は頻繁に行われる操作に影響を与え、より広範なパフォーマンス向上をもたらします。記事は、JavaScriptの”未定義”のように頻繁にアクセスされるオブジェクトを、より速いマシンコードでアクセスできるメモリベースの最初に配置することに関するものです。
これらの詳細があまり重要でない場合、この改善のうち1つは、Appleが開発しSafariで使用しているブラウザエンジンWebKitでも利用可能になります。これにより、Chromeユーザーだけでなく、さらに多くのWebブラウザユーザーに改善が見られるようになります。
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