Q&AサイトのQuoraが手掛けるアプリ「Poe」が、ユーザーが既存のChatGPTなどのチャットボットをベースにプロンプトを使って、自分自身のボットを作成できるようになった。同社によると、同機能はQuoraにログインしている全員に提供される。Poeは、Web上で最も検索されている質問に答えている。コミュニティの中でボットを動かすためにさまざまなプロンプトの実験を行っている。今後、同社は作成者にボットの使用状況についてのフィードバックを提供し、より高度なボット開発のためのAPIも提供していく予定。
この新機能により、ユーザーは自分自身のボットを作成でき、これを利用することで、将来のウェブ検索やQ&Aに対する可能性を高めている。同社は、AI企業のOpenAIとAnthropicなどから最新のAI技術を提供しており、AI技術の最新情報を簡単なモバイルインターフェースで利用できるようにしている。Poeは、OpenAIテクノロジーを搭載したSageとDragonfly、およびAnthropicを基盤としたClaudeなどいくつかの一般的な知識ボットのサポートをはじめ、先月からはOpenAIのGPT-4およびAnthropicのClaude+ベースのより強力なボットにアクセスできるサブスクリプションも提供している。
Poeを使用することで、プロンプトを用いてお気に入りの著者や特定のフォーマット、または特定の聴衆向けのようなテキスト出力を生成するよう指示を出すことができる。より良いプロンプトがより良い出力を駆動するとされ、これは、Prompt engineeringの分野で新しいクリエイタークラスの誕生をもたらした。オンラインのコミュニティも多数あり、プロンプトアイデアを共有することができる。
Poeの新機能について、QuoraのCEOであるAdam D’Angelo氏は最近のTwitterスレッドで説明し、ユーザーはClaudeまたはChatGPTをベースに独自のボットを作成できると述べている。作成されたボットは、独自の一意のURL(poe.com/botname)を持ち、それをクリックすることでPoe内でボットをダイレクトに開くことができる。D’Angelo氏は、同社が新機能をデモンストレーションするために作成した「Talk like a pirate bot」「Japanese language tutor」「message turning emoji bot」、「RoastMaster bot」などの訳のわからないボットも紹介している。
ユーザーは、モバイルウェブ上やデスクトップウェブインタフェースを介して、iOSアプリまたはAndroidアプリ経由でPoeのボットにアクセスできる。ユーザーが好きなボットを見つけた場合、フォローボタンをクリックして、後でもう一度簡単に戻ってくることができるようになっている。ボットは、Sage、Claudeなどの汎用ボットとともに、Poeのサイドバーボットリストに表示されるようになる。
今後、同社は、作成者にボットの使用状況についてのフィードバックを提供し、改善に使うことができるようにする予定だ。また、その後には、自分自身が運用するサーバーからボットをホストできるAPIを開発する予定だ。
Poeは、1.17百万個のインストール、52万ドルの売上をあげるカテゴリー32位のアプリである。ただし、Poeのウェブサイトを使用する場合、フィードバックなどが提供されず、課金も必要になるため、注意が必要だ。
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